今や懐かしいROM作業です。初期型のNSXはエンジンマネジメントデータがEPROM内にあり当時では珍しいチェックサムがありました。当時のホンダ車でROMタイプはすべてチェックサムがありセッティング時はチェックサムを外してからでないとデータ作りは出来ませんでした。チェックサムはプログラムで外す方法と総量あわせがありましたがセッティングを考えるとチェックサム処理を解除し完成後は総量あわせを行って作り上げるという製作方法をとっています。データは0000~3FFFまでがM/T用データで4000~7FFFまでがA/T用のデータになります。データ構成は8bitと16bitとの混合データですべてが係数処理され基本係数がわからないとデータ作りが出来ません。スピードリミッターはマスクビットデータで当時としては画期的?な考え方で作られています。REVは16bit構成で数値が設定され係数処理はされていません。V-TECポイントは当時から解析出来ず変更出来ませんでした。ROM内にデータが無かったと思います。NSXは重要なデータがありそのデータで絶対的パフォーマンスが左右されますしドライバーの好みに合わせたデータ作りが出来ます。全盛期は2プログラムの出荷量がほとんどで1個のユニットで2種類のデータを切り替えNSXを楽しい車として作り上げていました。
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