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8/03/2011

仕様表記の謎

よくECU変更の中に「点火時期の適正化」などと表記しているECUがあるが何を根拠に適正化というのであろう?元々オリジナルECUは目標空燃比に合わせ点火時期や燃料の適正化を計っているのに・・・近々の車輌は圧縮比も高く点火MAPの扱いについては慎重に行わないとエンジンブローの可能性は非常に高いし昔は補正もレギュラー判定と水温補正、ノック補正くらいしかなかったが現行の車輌に装着されているECUはN(D)レンジ補正、アイドル安定化補正、アクティブ制御補正、エアコン補正、カット自然補正、トラクション補正、ノック補正、ファーストアイドル補正、レギュラーガソリン補正、演算補正、加速補正進角補正、基本進角、吸気温補正、水温補正、等を総合的に演算しながら点火時期を決定している。では変更側はこれをすべて理解した上で「点火時期の適正化」を行っていれば問題はないが全くの理解無しに「点火時期の適正化」を行っているのであればそれは嘘もしくは何もしていないことになる。特に高圧縮ターボや高圧縮NAエンジンはオリジナルデータから5度進角変更しただけでノックが入るのにどのような適正化を行っているのだろう?現行ECUは点火時期の変更を行った場合はリスクの増大のみでパフォーマンスの恩恵は全く得られない事を理解する必要がある。当社は理解していないから変更しないのではなく変更する必要を感じないからよほどの仕様でない限り変更しないのです。
上記のMAPはある車種のデータですが係数処理され尚且つオフセット処理がされているのでこのまま10進数に変更してもダイレクトの数字にはなりません。故にデータを変更するのも係数やオフセット値を理解しないといい加減なデータ作りになるのです。

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