楽しい車作りにチューニングは欠かせません。しかし、チューニングを施せばオリジナルの補機類や部品では決して十分に対応するとは考えにくいです。特に近々のエンジンを見るとNA・ターボを問わず高圧縮化しCoやNox対策のために燃焼温度を高めています。それの弊害が全てエンジンオイルの負担になっているのです。エンジンも進化しましたしエンジンオイルも進化しました。しかし、エンジンオイルが高温で使用されればそのクォリティーも保持出来ません。特に国産車でスポーツとして称号を受けている車でまともなオイルクーラーが装着されている車種は数台です。オイルの劣化には様々な要因がありますが(詳細はwebで文献をチェックして下さい。)油温による劣化は要因としては大きいと思います。天ぷら油と同じと考えて頂ければ良いのではないでしょうか。当社のユーザーである車輌がオイルクーラーを装着せずに油温計を装着したところ地域的なこともあるのですが急な坂を負荷走行すると油温がすぐに120度に達するとのことでディーラーに相談したら120度の達したらオイルの交換必要があると言われ時によっては1000Km~2000Kmでオイル交換をしていたとのことです。ディーラーの見解は正しいのかも知れませんがこの状態ではランニングコストが多大にしかなりませんし常に油温を気にしながら走行する精神的ストレスも大きいです。下の図はオイル交換を何故行うのかとオイルクーラーを装着しているエンジンと未装着車との最終過走行後のエンジン状態を表した図です。極論的な書き方をしているかも知れませんが一部のエンジンなどはこの結果があからさまにでた結果部品が当社にも展示してあります。エンジンオイルの管理は楽しい車作りには非常に重要な要素です。何十万キロ走っても良いコンディションが保てる部品をインフラ整備ととらえ検討してみて下さい。但し、オイルクーラーを装着しても5度10度くらいしか下がらない製品は対象外ですし、もう一つ製品選択に重要なのはオイルクーラーのホース内径が重要です。近々のエンジンは油圧が高くホース内径が小さいと適正油圧が保持出来ずに最悪エンジンブローになりますから注意です。過去にあったあるメーカーのオイルクーラーでの事例です。
あとオイルクーラーの装着を薦めると冬場の油温を気にされる方がおられますが夏と冬でオイル粘度を単純に変更すれば良いと思います。夏場は油温に強い15w-40とか冬場は5w-30と言った具合です。
上の図はオイル交換を行う意義とオイルクーラーを装着する意義を図にしたものですが油温によるオイル劣化が重要だとするならば皆さんが定期的にオイル交換を行った場合オイルクーラーが装着されたエンジンと未装着車のエンジンのクォリティーに対する考え方は図のようになるのではないでしょうか?エンジンオイルを交換するタイミングに定義はありません。今時使用後のオイルをティッシュに垂らし垂れた輪の大きさでオイルのクォリティーの良否を判断することはありません。昔からの慣習で3000~50000Km走行後に交換をしていればトラブルは回避出来るだろうということだけです。慣習のままで良いのですが交換時にどれだけオイルが劣化しているのかが大切なことだと思うのです。最大でも96度をキープしたオイルで慣習通り交換することはもったいない感はありますがエンジンにとっては大切なことだと思うのです。ましてやチューニングされたエンジンには非常に重要なのです。「僕はサーキットには行かないから良いよ!」装着を義務化することはありません。しかし先にも記したようにオリジナル状態で普通に走行しても日本の道路環境を考えると油温は120度の過酷状態が想定されるのです。あるメーカーで何たらスイッチという話しがあるのですがこれは事実です。やっかいなのは何たらスイッチは保証期間後に起こるのです。確かにスイッチが入らないエンジンもあります。しかし同一エンジン型式でクランクに焼き入れが入っているエンジンと入っていないエンジンがあり焼き入れが入っていないエンジンのユーザーはこの何たらスイッチに陥る可能性が高いのは事実です。
あとオイルクーラーの装着を薦めると冬場の油温を気にされる方がおられますが夏と冬でオイル粘度を単純に変更すれば良いと思います。夏場は油温に強い15w-40とか冬場は5w-30と言った具合です。
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