各メーカーがECUのリプロを行います。リプロには絶対リプロとサービスリプロがあり絶対リプロは国土交通省に申請したリコールデータでこれについてはユーザーはECUをリプロする必要があります。サービスリプロは絶対的な物ではなくリプロする基準が車輌に何か問題が発生したらとりあえずこれを入れましょうと言ったデータです。ただ、近々震災の影響で製造地が変わり品番だけが変更されている事例もあります。代表的な事例ではレガシィ&B-4のBR(M)-9になります。ユニット品番が「22765AA070」と「22765AA071」で本来は末番の数字に変更があれば内部データは違うのですが内部データは全く変わりません。AT車のAB041とAB042も製造地が違うだけで内部データは同じです。故にAB041が入っているからといってAB042に変更する必要もありませんし変更しても内部ECUIDも変わりません。スバルはニッサンと違いユニットの表示品番がECU内部には記載されていなくECUIDで管理されています。「75」「02」「56」「40」「07」と言った品番です。ニッサンなどはリプロでデータが変わります。下のデータはニッサンのある車種ですが発売当初からスタート時のノッキングが止まらずリプロを5回行っています。データを比較するとノック対策のために点火時期を落としていきノック対策を行っています。確かにノックは治まりますがスタート時のもたつきが増幅されます。リプロで不都合は無くなりますがパフォーマンスが落ちるのはどうかと思います。あるメーカーなどは非常に問題で突然ディーラーから「走行中に携帯電話を使用しないでください。エンジンが止まります」と連絡がありユニットアッセンの交換をされました。確かに末番が1から5番になっていました。リプロは絶対リプロは必要ですがサービスリプロは品番によってはパフォーマンスダウンしますから要注意です。もう一つ問題はディーラーがその内容を知らないと言うことです。先日もあるディーラーで仕事をしていたら30,000Km走った車輌がエンジンがぐずつくとのことで入庫しインマニをばらすと燃焼室までびっしりとカーボンが付着しインジェクターまでカーボンで動きが悪くなりインジェクターの交換をすると言うことでした。この車輌は一度症状をメーカーに言い対策リプロ済みの車輌でもあったのに全く改善されていないとのことでリプロ内容もディーラーでは全く何を改善したのか不明のデータをインストールしたとのこと。サービスマン曰く「インジェクターを交換してもまた近々に入庫するでしょう」とのこと。「前回のデータの時の方がましであった」とも付け加えていました。リプロは内容が明確でないためむやみやたらに行わない方が良いという事例です。現時点で車輌コンディションが良いのであればそのままで使用することをお奨めいたします。
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