BMWの直6は素晴らしいエンジンです。NAでもM3というエンジンは現在でも全く現行エンジンに引けを取らないエンジンですしターボモデルもデータをしっかり作り上げれば他車の追従を許さない車に仕上がります。今日はそんなBMW直6ターボの潜在的ポテンシャルを引き出すデータ作りを解説します。ターボ車ですからブーストMAPを変更することによりポテンシャルは大きく上がりますがまずはオリジナルブーストでエンジンを元気にしてあげる必要があります。風邪を引いた状態で無理矢理ブーストを上げれば上げたブースト分は効率よくエンジン内で消化出来ません。他車データは大半がブーストを上げてあるだけで故に言い訳としてある一定以上ブーストを上げるとリスクになると言っています。それはエンジンに無理をさせているからでしかないのです。吸気制限リミッターや要求トルクリミッターを解除しDBWを要求トルクとの整合性を考え作り上げてからブーストMAPを変更し引き上げることにより高ブーストであってもリスクのない仕様になるのです。直噴ターボは高圧縮ターボで高ブーストによりポテンシャルが発揮出来るエンジンなのです。近々MBから発売されたAMG仕様のA45などはそのコンセプト通りに作られたエンジンです。市販エンジンでブースト値が1.8Kは凄いことです。話を戻してでは下準備が出来てブースト値をどう変更するかですがブーストに関連するMAPが数カ所あります。まずは高ブースト化によるブーストリミッターを移行しておく必要があります。回転数に比例してMAP化されており各回転単位で引き上げます。特に高回転域では設定値を低く設定してあります。次に重要なMAPです。それは吸気温により補正されるのです。吸気温がある温度を基準にしてブースト値を決定しており吸気温が大きく変化するとブースト値が補正されるのです。通常では変更する必要はありませんがキノコ型のスポーツクリーナーなどを装着した際は変更する必要があります。というよりもキノコ型のスポーツクリーナーは適さないと思います。先日BRGレガシィで外気温によりブーストが変化するというメールを頂きました。国産車も輸入車に準拠しだしたデータに構成されていると思います。ブースMAPはエマージェンシーMAPと通常MAPで構成されています。エマージェンシーMAPはリスク回避MAPですからそのままにしておきメインのブーストMAPのみを変更します。オリジナルデータはオーバーシュートを発生させ中間は一定値をキープし高回転はブーストを落とすといった仕様です。この状態では低中速は有りですが高回転、高負荷ではパワー感は感じられません。変更後はオーバーシュート値値を基準に中間から高回転まで大きく変更します。そうすれば踏み始めから高回転まで直噴ターボらしいフラットトルクのパワフルな直6ターボに変化するのです。下がもっさりで高回転のみ早いといって仕様は直噴ターボには適さない仕様です。そういった走りしか感じないメーカーのデータはカーメーカーのエンジンコンセプトが理解出来ていないと思います。RB26DETTのターボとは根本的にBMWのシルキー6ターボは違うのです。メーカーのコンセプトの延長線上にリスクのない楽しいシルキー6ターボがあるのです。国産車に魅力を感じていないユーザーは135i・335i等の直6ターボは魅力ですよ!
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