ＦＩＡＴ２気筒ターボ

ＦＩＡＴのTwin airと呼ばれるエンジンで９００ｃｃ／８５Ｐｓ・１４．８kgmのパフォーマンスを有しています。しかし大阪目物の阪名道路を軽快に走れるパフォーマンスはありません。

このエンジンは短期使用でもカーボン付着がひどくECU書き換えによる改善を行わないとディーラーに入りっぱなし状態になります。当社に来店されたユーザーもぶつぶつ文句を言っています。
どこのECUチューニングでも良いわけではないですよ。電卓でパワー計算しweb公開しているメーカーのデータはブーストを上げているだけで根本的なカーボン対策にならずかえってコンディションを崩します。先日来店された「ＰＡＮＤＡ」はデ○テッ○で施工したらしいのですがむちゃくちゃ調子悪くなり（中間から高回転まで吹けなくなったとのこと）挙げ句の果てにユニットを分解し無理やりオリジナルデータに戻したのかｂｏｏｔから再度施工が出来ない状態に！施工上での作業を見せながらこのユニットは問題有りと伝えデ○テッ○が了解も得ずユニットを分解したことにもユーザーは激怒状態でディーラー内で施工作業をしたため販売ディーラーにクレームを言ったとのこと。ディーラーは新品ユニットにするとのことで許しを得たとのこと。中身のデータや問題が起こってからの対応も事前に打ち合わせが終わっていない製品をユーザーに売りつけるディーラー商売はいかがな物か！？

Twinairのパラメーターです。ブーストの制御やモードによって非常に緻密にデータ作りがされているのが覗えます。ユニットはＭＡＲＥＬＬＩ製です。内部データはボッシュが監修していると思います。

点火時期ＭＡＰです。ＭＡＰは加速時用のＭＡＰと通常走行用のＭＡＰがあります。燃料に加速時用のＭＡＰと言うのはありますが点火時期に加速時用のＭＡＰは珍しいです。日本車などはハイオク、レギュラーの区分けしかありません。

要求トルク関連です。ＭＡＰは数面有りすべてのＭＡＰで整合性を取る必要があります。

ブースト関連ＭＡＰです。一番ＭＡＰ・スケール面が多く一番単純ではなく一番データ作りに苦労します。

パワーも管理しています。このＭＡＰも重要なＭＡＰでトルクＭＡＰとの整合性も必要ですから変更には熟知した知識がないと変更できません。

エンジンは２気筒ターボというシンプルなエンジン構成ですがデータは超高級車にも引けを取らないデータ作りになっています。