BMWもF系になりマイコンが大きく変化しました。シーメンスからボッシュに変わり最新版のコアを使用したMEVD172Gユニットを搭載しています。これにより従来型の335iとは全くデータが異なり一からのデータ作りになります。
まずは主要なパラメーターです。項目によっては15カ所位を変更するデータを有しています。
基本点かMAPです。直噴ターボと言うこともあり高回転での点火時期は低いですがレガシィDITのようにマイナスの点火時期ではありません。しっかり点火時期ストッパーMAPもあります。
まずは主要なパラメーターです。項目によっては15カ所位を変更するデータを有しています。
このMAPは点火のリタードMAPです。ノックセンサーの電圧をダイレクトにデータとしています。
燃料MAPです。計算式は複雑です。
ラムダ補正MAPです。直噴ターボですから既存エンジンよりもラムダ補正をしっかり行いエンジン損傷に至らないようにされています。
トルク関連のMAPです。色々なパターンでトルク管理されており既存のような2~3面の処理ではありません。当然すべての面において変更する必要があります。理解できてもこれを作り上げるだけでも1時間以上は掛かります。
ブーストに関連するMAPです。MEVD172GユニットのブーストMAPはこのMAPパターンで構成されています。これも数面有り少しデータ作りに手こずります。
後は、スピード・REVリミッターの変更ですがこれも複数面有り大変です。
マイコンの進化はデータを大きく変更させます。パラメーターリストとベースデータと理解するのは大変です。しかし作り上げてユーザーから楽しい車になりましたと感謝されながらお支払いを頂けることに感謝しよりよいデータ作りに精進しないといけないですね。
パラメーターがあるからデータを理解せず適当にデータを作って「変わったやろ」を連呼し販売してるユニットメーカーはいかがな物か!一生懸命にデータを理解するのにコストをかけ時間をかけ楽しい車作を一生懸命に考えているメーカーには大迷惑でしかありません。
データーはこちらの感性で作った押しつけでしかないのです。だから当社は体感頂くのと試乗後も当社は「どうでしたか?」としか聞きません。費用対効果を感じて購入頂くのはユーザー自身なのです。「ノーマルに戻せないから購入してもらわないと困る」とか「みんなが変わったと言ってるから君の車も変わったはずだ!」とかで売り側のご都合やごり押しで販売される製品でないことをユーザーは覚えていて下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿