今まで製作出来なかったSiemens/Continental が近々施工可能になり今回はSLK200-R172をチューニングしました。今まで出来なかった理由は簡単で読み出しにセキュリティーがあったためそれをクラックするのに時間が掛かったのです。何故Siemens/Continentalにだけ特殊なセキュリティーがあったのかはこの時代にBMWがチューニング禁止令を出したからです。世界でE90M3が過激なチューニングをされ破損に至るとエンジン保証のために オリジナルに戻してディーラーで無償で直してもらう。これが横行し当時ECUのメインメーカーであったSiemens/Continentalに読み出しのセキュリティーをかけたのです。MBはこのことには賛同しなかったと聞いていましたがこの時期のユニットが 同一メーカーであったためBMWと同じセキュリティーが掛かったのです。その後、シーメンスがボッシュと統合化されこのセキュリティーは廃止されてます。
故に、まずこのタイプにユニットを施工するにはパスワードを入手する必要がありそれをクラックする作業から始まります。その作業が出来て次のステップに進められます。
今回施工するslk200-R172のDME詳細です。
プラグイン:Siemens / Continental SIM271DE2.0 Mercedes
ハードウェア番号:0034468840
ソフトウェア番号:2719026100
ソフトウェアのアップグレード番号:2719036906
シャーシ番号:WDD1724482F○○○○○○
エンジン:271型1794CC直4DOHCターボチャージャー
出力:184Ps 27.5
まずはスピードリミッターの移行を行います。オリジナルは以外に低く234Kmで掛かります。係数はボッシュとは異なり見つけるには係数が理解できていないと見つけ出せません。要求トルクもDBW、ブーストマップすべてがメルセデスの作りではなくBMWの考え方に近いデータ作りになっています。MAPを公開しても良いのですがまだ施工出来ないメーカーが多いため公開は控えます。
結果ですが上記のレスポンスとともに楽しい車に変化しました。オリジナルは恐ろしいほどエンジンが吹け上がりません。同じ271型エンジンを搭載したボッシュのユニットで制御されているエンジンの方がレスポンスはまだましです。オーナーはLEXUSを当社でチューニングしていたことも有り、オーナー曰くアクセルに対し常に遅れて挙動する、特にスタート時のもっさり感は耐えられないとのことです。施工によりトルクの立ち上がり、2.4L主凌ぐトルクにより7ATとのマッチングも良くなり楽しいSLK200になったのは間違いないです。
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