DITデータを定義ファイルと生データで見てみましょう。ユーザーにとっては「楽しい車になった!」という結果論ですからチューニング側が定義ソフトでデータ作りをしようが生データからデータ作りをしようが関係ない話なのですが定義ファイルタイプのソフトに依存するとその情報が本当なのか検証できません。生データには情報がないのでリミッター一つを探すのも大変なのですがデータがすべて検証できる分定義ソフトにない隠れたパフォーマンスアドレスを見つけることがあります。要するに定義ファイルソフトで依存してデータ作りをしているとどのユニットも画一的なデータになりパフォーマンスの結果はどこで施工しても大きく変化ありません。しかし、生データとの組み合わせで作られたデータは1+1=3以上のパフォーマンスが求められます。当社のスバル車のデータをある定義ソフトで見ると定義ファイル上でのデータはオリジナルになります。しかし、皆さんが当社のデータをインストールされて出ている結果はそうではありません。何故なら定義ファイルデータ部を変更しても大きくパフォーマンスアップが見られず生データとの1+1=3以上であるからです。あるメーカーの定義ソフトはひどいもので定義に基づいて変更してもオリジナルよりレスポンスが悪くなりオリジナルデータに戻したらオリジナルの方が乗り味がよくストレスを感じないという事例がたくさんあります。チューナーのスキルもある話なのか走れませんが生データでデータ作りをしてないチューナーが定義ファイルを見ても理解できないためユーザーレベルがセッティングするのと同じ結果なのです。先日もそんなショップが書き込み途中で書き込みがストップしてしまいユーザーの責任という形で逃げられたみたいです。素人でも扱える定義ソフトは復旧も出来ないのです。生データから作り上げているメーカーはトラブルも回避できるスキルがあるのです。ユーザーでも書き換えられる定義ファイルソフトは有効かもしれませんがトラブったときには大きな代償がいることを理解してください。話を元に戻して下のイメージを見てください。(車両が違いますからデータには差違があります。)要求トルクに関係するマップを生データと定義ファイルソフトで検証してみました。DIT車は日立のユニットに変更されましたが基本データ作りはEJ系のDENSOユニットのデータ作りを継承しています。ここで重要なのはEJ系にはなかったトルクリミッターがFA系とDIT車にはスケールとしてデータ作りされています。BRZ・FT86などもこのスケール処理を行わないと最大トルクを大幅に向上できません。要するにトルクを大きく求めるにはDBWを変更し要求トルクのリミッターや発生イメージを変更し要求トルクマップをDBWと整合性をとりながら変更するのです。言葉ではそういったことですがこれをマップで作り上げるのは中々大変です。
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