PORSCHE

ポルシェ911-997 / 3.8L CARRERA S 261kW/350HP ME7.8.1 7Speed PDK のセッティングです。DMEの詳細は以下の通りです。
Connection Mode: INFINEON_ST10
Micro: ST10C167
ExtFlash: AM29F800BB - ScrambleType: 0
Eeprom: Present
Plugin: Bosch ME7.8.1 Porsche
Hardware Nr.: 0261207987
Software Nr.: 1037379149
Software Upgrade Nr.: 0041900007413A3K
Chassis Number: WP0ZZZ99Z7S720372
Spare Part Number: 99761860103

予定ではシャシダイでデータ取りでしたがボディーがワイド化されシャシダイ幅と同じで計測できずクローズドコースでオーナー及び元プロドライバーで実走にて評価をいただく。まずはオリジナルですが元プロドライバー曰く低中速域の加速が鈍く特に踏み返し時のタイムラグに違和感を感じるとのこと。高回転はさすがポルシェと思わせるパフォーマンスを感じるが高回転でのもうひと伸びがあればという思いが残るとのこと。997 / 3.8L DFI Mk2 CARRERA Sはリッターあたりメーカーのデータ上リッターあたり100Psになったので乗り比べるとこの差を感じるのかも知れないです。
ポルシェはエンジンの仕様もそうですが頑固というかOKなら時代に流されることなくDMEも世代遅れであってもそのままのモデルで継承していく。ＭＢやＢＭＷのように最先端を選択しない。複雑な物よりシンプルでＤＭＥに頼らなずパフォーマンスはアナログで追求すると言った考えのように思います。
ではデータですが非常にシンプルな構成です。故に変更箇所もMB･BMWのように多くはないのですがその分変更する箇所は作り直しを覚悟の上で行うことになります。特にトルクに関連するデータは非常に繊細さに欠け機械部分と比較すると首をかしげるデータです。DBW、要求トルクMAP、要求トルクリミッタ、エアマスMAP等を作り直し本来なら変更しない点火MAPも大きく変更させます。シンプルですが繊細に作り上げられたデータではないので繊細なデータに作り上げます。
さて試乗です。まずは元プロドライバと私も同乗させて頂きます。まずスタート時にアクセルの付きが全く違うそれとともにアクセルの開度とトルクが比例しているとのこと。ある程度車速が乗ったところで踏み返しを行うと一瞬でPDKが反応し全く息付きもなく加速していく。ゼロスタートからの加速感もオリジナルとは比べ物にならないほど加速度をシートで感じる。DFIのリッター100Psを上回る結果が出たと感じました。
次にオーナーが友人を同乗させ試乗にいかれインプレッション内容は私たちが感じた内容と同じですが友人は隣でフロントが浮いている浮いていると絶叫していたそうです。